世捺。


陵ちゃんの優しい囁きが耳朶を震わせる。



もう、嘘なんていらない。


私は何度だって陵ちゃんに好きだと言うし、きっと私が涙に濡れる日は、今日みたいに陵ちゃんが涙を拭ってくれる。




だからさよなら。






嘘つきの私───・・・