私が言い終わると同時に、陵ちゃんは私の頬に手を伸ばして、噛みつくようなキスをした。


「…んっ」


私、今、陵ちゃんと…


……!


どん、と陵ちゃんが壁にぶつかる。


突き飛ばしたのは私だ。


「親友ならなんでキスなんてするの!?せっかく忘れようとこっちは必死で…っ」


優しくしないで。


期待させないで。


溢れた嘘はもう元の水槽には還らないんだよ。