1週間たつと陵ちゃんは強行突破を始めた。


「世捺ー、陵介くん来てるわよ」


「今忙しいって言って!」


カーテンも閉じたまま。


夜中に2人で毛布にくるまってホラーを見ることも、窓越しに宿題を見せ合うことも、きっとない。


私だけが違う想いを抱えたまま、もう元には戻れないんだ。