芦名くんの隠しごと




「わ、わかった……!話聞くから、とりあえず離れてくださいっ……!」


「言ったな」


そう言って、乱暴にベッドの上に投げられた。



()ったあ………」


保健室のベッドは少し硬い。そのため、少し痛かった。


「よわ」


「………誰のせいだと思ってるんですか」


「悪い」


どうやら乱暴だった自覚はあったようで、意外にもアッサリと謝ってきた。


「──勝手にこんなとこ連れてきたのも、ごめん」


………なにそれ。


あんなに頑固に私を連れてきたくせに、急にそんなにしおらしくするなんて。


だったら、最初から連れて来なければよかったのに……なんて、謝ってもらえてホッとしたのに、つい可愛げのないことを思ってしまう。


「……ただ、泣いてたし」


「え?」


「俺のせいで泣かせたのは事実だと思ったから………謝りたくて」


「……急にそんなこと言われても、信じられないです。それに、教室で言ってくれればよかったのに」