強がりな彼女は泣き虫でした。

「ああ、知ってるよ。
あの、消えた天才的ピアニスト
だろ?」


「うん…そうだね…
それが、私なの…」

目を見開くたくみ君

そりゃそうだよね。

「消えたって言うのはね、私が事故に
遭ったから…
お母さんとお父さんを亡くしたんだ。
私はそれ以来ピアノが弾けなくなった
後遺症とかじゃなく、精神的な事で…」