それから5年が経って私は高校2年生になった。
伸ばし続けていた髪の毛は腰の位置くらいまで伸びた。
どんどん父の顔に似ていく自分の顔が嫌いだ。
そして、学校では感情がない人間は気持ち悪いのだろう。
私には、友達がいなかった。

「雪平さん!今日の放課後暇?よ、よかったら一緒にカラオケい、行かない?!」

驚いた。
高校に入ってから今までこんなことなかったのに。
確か今日は稽古もなにもなかったはず。

「今日なら・・・」

「ちょっと、明日香やめな、雪平さんは私たちとは違うんだから。」

「えっあ〜そっか、ごめんね雪平さん。私たちと遊ぶなんて嫌だよね。さっきからずっと黙ってるし。もう、誘わないようにするね!」

「じゃあね、雪平さん。もう〜明日香ほんとなにやってんさ〜」

ガラガラ

別に今日はいいのに…
「私たちとは違う」か…