「............分かってる。 寂しいって分かってる。でも、ネットからは離れられない。」
光貴はある意味ネット依存症なのだろう
誰かの情報をハッキングして、誰かを知って
それで寂しさを埋めていたのだろう
誰も光貴を視なかった
見てはいたけど、視なかったんだ
光貴という人間を
「いいよ。ネットから離れなくたって。
僕たちは現実(リアル)で側にいるから」
寂しいと嘆くなら、鬱陶しいと思うくらい側にいるよ
ネットでの居場所だけでは足りないんだよ
僕たちが側にいる
それが君の寂しさを埋める手段じゃないかな
「僕たちのPLACEにおいで。
ここなら絶対一人にならないよ。」
その言葉で、光貴はおずおずと手を伸ばす
僕は、僕たちはその手をぎゅっと掴んだ



