母は大きなキャリーケースを持って、玄関まで行った


僕はなんだか嫌な予感がして母についていった


「お母さん、どこいくの?」


「お母さんはね、新しい未来へいくの」


「未来?」


「そう。綾牙、いままで辛い思いをさせてしまってごめんなさいね。」


「お母さんは、もう限界なの。
綾牙、もう少しで助けに来てくれるからね。」


「お母さん、何言ってるの?
僕はお母さんと一緒にいたいよ。」


「お母さんは、嫌だよ。綾牙のことが大好きだけど、ダメなのよ。ごめんね。綾牙




––––––バイバイ