その言葉は形になることはなかった


キレてる


明らかにさっきまでの雰囲気とは違っている


可愛いキャラのマナは偽物だ
今目の前にいる愛也こそ、本当の愛也なんだろう


「気持ち悪いんだよね、さっきからさ」


「居場所ならあるよ。“女の子の腕の中” キモチいーよ? 君たちは好きにすればいい。」


だけど と続ける愛也
その顔は笑っているようで、怒っているようで、でも泣いているような顔でもあった


「今後僕に近づかないで。」