PLACE 君の知らない物語

「僕が守って欲しいのは二つ
一つ、無闇に喧嘩をしないこと
二つ、苗字を聞かないこと」


そう言うと秀爾は不思議そうな顔をした
まぁ苗字を聞かないってのは ん?となるところかな


「苗字を聞かれたくない人だっている。僕もその一人さ。これから集まってくるやつも家の事情を抱えている奴も多くなると思う。」


だから聞かないんだよ
その言葉は言わなかった