「あ、あああ゛あああ!!!!!」





嘘だ、嫌だ 花夜がっ、
“バイバイ”って


–————「綾牙、“バイバイ”」


“元”母親である女の声が蘇る


俺の声を聞いて駆けつけたあいつらの声すら耳には入ってこない


—「綾牙!?おい、どうしたんだ!?」


「おい!紙袋持ってこい!過呼吸になってる!」


頭が働かない
視界が揺れる


息ができない


なんでどうして
みんな“僕”から離れていくの?



薄れていく意識
最後に見たのは飾られていた花夜と俺のツーショットの写真だった