PLACE 君の知らない物語

「いいんだ。もう大丈夫だから。
母さんが僕を置いていった理由はさ、きっと

僕があの男に似ていたからだと思うんだ。

あの男に似た顔を見るのが嫌だったんだと思う。

僕は母さんに会うつもりはないんだ。

母さんは今前を向いて過ごしてる

嫌な記憶を思い出す必要もな「違うよ。絶対違うと思う。」


「綾牙のお母さんは、出ていったときほんとに余裕がなかったんだと思うよ。

でもね、綾牙に会いたくないんじゃなくて、会わせる顔がないんだと思うの。

追い詰められていたとはいえ、まだ小さかった綾牙を置いていったことをきっと後悔してる。

綾牙はきっと愛されてたよ。お母さんから。
私も愛してる

綾牙、大好きだよ。

私を探してくれてありがとう。
苦しめてごめんなさい

もう離れないよ
離れたくないよ

綾牙「花夜............ありがとう、ありがとう」