PLACE 君の知らない物語

俺の前では俺が眠っている時のことを面白可笑しく話して、笑ってるように見える “顔”は。


でも心のなかでは泣いていたんだよ、みんな
でも一番弱っていたのは俺だったからみんな我慢してたんだ


それが申し訳なくて、辛かった
花夜をみんな探してた


もちろん僕も
繁華街に、路地裏に、花夜が好きな店とか、よく行った公園とか。


思い当たるとこに片っ端から行って、でも見つからなくて。


情報を調べてみても痕跡なんて一つも見つからなかった


花夜の家に行ったけど、誰もいないし、奏悟さんにも会えないしで、手詰まりになった


隠していてもバレるものなのかな
姫がいなくなってダメージを負ってる今がチャンスだと攻めてくるやつらもいたけど全員返り討ちにした


そうやってやってたけど、だんだん見つからないことへの苛立ちが募ってきたんだ