意識を取り戻したのは、屯所


「おはようさん
体調は、どぉや?」


山崎君が僕を見下ろしている


「怠いよ」

「せやろな」

「藤太郎は?」

「治療してる」

「怪我したの!?」

ガバッと起き上がる


「ちゃうわ!アイツ医者やで!」

そうだった医者だった



「声は!?藤太郎声出てた!」

「まだやで?」


朦朧としてたけど
確かに僕を呼んだような…


「夢でも見たんちゃう?」



夢…?





ううん
夢じゃないよ

確かに聞こえたよ





倒れ込んだ時、僕を心配そうに呼んだ





後で聞いてみよう!