藤太郎が僕に聞きたいこと

それに、全く心当たりがなった


慣れた感じで部屋に入り

僕の前に藤太郎が座した


「単刀直入に聞くけど…」


藤太郎の目を見た


「沖田さんは、芹沢さんが嫌いだった?」

「そんなことないけど」

「じゃぁ、なんで殺したの?」

「へ?」


僕の心臓は、バクバクと暴れ始めた

芹沢さんの暗殺は、幹部の中でも数名しか知らされていない

藤太郎が知っているはずがない

「嘘とかつくなよ
沖田さんが斬ったんだってわかってるから!」

僕は、芹沢さんの最後を思い出した

僕に優しく微笑んだ

芹沢さんが好きだった


そんな人を斬った