来ないなら、こちらから仕掛けるしかない



タッ



地面を蹴り



総司に向かっていく



シュッ




刀が空を斬る




鈍った俺の剣など
総司には、簡単に避けられる




カキンッ




総司も抜刀し、応戦しはじめた




「薫… くっ…」





総司は、手加減しているけど
俺は本気だ



本気でやらなければ



総司を怒らせることなんて無理だ





交わった刀越しに、目が合う


ニヤリと笑う





総司がそれを見て

ムッとした







それでいい