翌日


薫を置いて先に屯所に戻った

薫と一緒に戻りたかったけど
着物を着るのに時間がかかると
身振り手振りで言うから


僕が帰ってすぐに薫が帰ってきて

ちょっとムッとする


まるで、僕達のことを隠したいみたい!



その日から薫が僕を避けるようになった



「労咳が進行している」



間違いなく労咳なのだと診断された




土方さんの部屋で項垂れる



「どっちに落ち込んでんだ?」


「どちらもです!」


「薫と総司が想い合っているのは
わかっていたけど…
なんだってアイツは女中になるとか
総司を避けたりしてんだろうな」


「それがわからないから
ここに来たんです!」


「俺がわかるわけねぇだろ」