「センパイ……好きです。ずっと前から、中学生の時からずっと!」


そう言ってセンパイに抱きついた。


そうでもしないと、消えてしまいそうな気がしたから。


「やっと言った、瑞稀ちゃんこれから僕の彼女になるんですね…妹みたいに思ってた女の子が彼女になったって。2年前の僕が知ったら驚きですよ絶対」


「それでもいいです。それに、2年前の私が今センパイと両想いになるって知ったらそれこそ驚きですよ。


「ははっ、それもそうだね。じゃ、これからよろしくね、瑞稀ちゃん」


私の前に右手を差し出す。


「はいっ!」


笑顔で握って、昇降口へ向かった。


これから先、何があってもこの手は離さない。

そう心に誓いながら。


そんな2人を眩しいくらいの夕陽が二人を照らしていた。






end