私は、放置してあった玉ねぎをボウルに入っている合い挽き肉の中に入れる。そして、班の子が用意してくれた卵、パン粉、牛乳、塩コショウを入れ、手で混ぜた。

「梨香~…スープってもう作って良い?」

私が手で混ぜていると、友達が話しかけてきた。私は「あー、そうだね。作って良いよ~。また、後で温めたら良いだけだし」と答える。

「……と。こんな感じかな」

私は、肉を適当に取って小判型に伸ばしていく。それが終わった後は、真ん中を少しくぼませ、お皿に置いていく。

薄く油を引き、火をつけて温めてくれてあるフライパン(班員がやってくれた)にハンバーグを入れ、中火で焼いていく。

焼き目が付いたハンバーグをひっくり返し、裏面も一緒のように焼いた。

ハンバーグを焼き始めて数分。私は、竹串をハンバーグに差した。ふわっと溢れてきた肉汁が、透明になっている。ハンバーグの美味しそうな臭いが、私の鼻をくすぐった。

ハンバーグを別のお皿に移し、班員が作ってくれたソースをかけ、ハンバーグの完成。

スープも出来上がったので、お椀に均等になるようにスープを分ける。箸とスープとハンバーグを並べて、今日の調理実習(という名の昼食作り)が終了。

私は、椅子に座って箸を手に持ってハンバーグを口に運んだ。

ん。美味しい…。