「え、そうなのか?」
「嘘に決まってるさ。てかこの手帳、うちにあったやつだし。まあ彼女は信じたけどね」
「……へえ」
「ね、食いちぎりたくなるでしょ。昔の女の面影をさ、好きな男が大事にしてたら」
盗んで捨てよう、くらいは思うよ、と足立は言う。
普通は思わないだろうが、ストーカーなら、ということだろう。
「ここまでは予想通りだねえ」
「……ん? 『ここまでは』?」
ささいな言葉尻と言われればそうかもしれない。
「嘘に決まってるさ。てかこの手帳、うちにあったやつだし。まあ彼女は信じたけどね」
「……へえ」
「ね、食いちぎりたくなるでしょ。昔の女の面影をさ、好きな男が大事にしてたら」
盗んで捨てよう、くらいは思うよ、と足立は言う。
普通は思わないだろうが、ストーカーなら、ということだろう。
「ここまでは予想通りだねえ」
「……ん? 『ここまでは』?」
ささいな言葉尻と言われればそうかもしれない。

