足立古書堂 謎目録

「足立って、相談はなんでも引き受けてるのか?」

足立にさん付けするのはもうやめた。

「うーん。なんでも、ではないね」

「どういう基準で?」

「基準かあ」

彼女の唇の端がうっすらと持ち上がった。

「面白いか、面白くないか」

「…………」

おいおい、それはどうなんだ。

人の悩み事を、そんな基準で判断するなよ。

思っていることがバレたらしい。足立は高木を一睨みした。