帰り道を歩きながら、高木はなんとも言えない気持ちを抱えていた。

話を聞いただけですんなり納得できる論を提示した彼女。

すごい、とも思うし、どうしてそんなことができる、とも思う。

ともあれ。

次は、謎を抜きにしてあの古書堂に行くのもいい。

どこか遠くから、猫の鳴き声が聞こえた。