「クソッ! いつも! 言いたいことばっか言いやがってよぉおおお‼︎」
「はっ……はぁ?」
わたしは思わずふきだしてしまった。そして腕が鳥肌になった。
「なに笑ってんだよ⁈ クソッ、お前なんか……ハァハァ……おれ、俺が! ちくしょぉおお!」
今やわたしは腹を抱えて笑っている。
「人が真剣に話してるってのに! なに笑ってんだクソ女ぁああ‼︎」
今やわたしにデリカシーなんてものはない。
「ちょっとキモいんだけど……声荒げすぎだよ」
「俺が真剣に! 話してるのに……フーッ、フーッ……人の話を聞けよ!」
一時間の電話は二人をヒートアップさせるだけだった。
言いたいことを言えなかったせいで、わたしは明け方の四時にメッセージを打つはめになった。
夢 :まず、わたしが言いたいこと。
訓練に通うことになった理由は、正紀と
会うため。それは分かってるでしょ。
それなのに正紀はわたしがどんなに辛い
時でもらんぷり。
それに、訓練に行くことになったのは、
正紀が前回の約束を破ったせいでしょ。
わかってるの?
