正紀:久しぶり。辛い時に支えになってあげな
    かったのに今更メッセージ送ってごめん
    やっぱ俺は夢が好きだ。頭から離れない
    授業中も夢のことをずっと考えていて、
    何も身に付かないよ。
    寂しい思いをさせてきたのは分かってる
    これがラストチャンスのつもりで、
    もう一度やり直したい。

 わたしはスマホを投げた。


 午後九時二十五分。
 早めにお風呂をすませた。歯磨きをして髪も乾かして、明日の準備も完了。

 午後十時四十四分。
 ストレスに負けていちごジャムをぺろり——。

 午前一時。
 ベッドに入り、おやすみなさい。