私は泣きながら話しだす。

「優希とは付き合ってない。もう…終わったの…」

そうだ。終わったんだ。

あの戻りたい日々を私は自分の手で終わらせてしまったのだ。

涙が止まらない。

「終わったって…?大丈夫ですか?!とりあえず、保健室に…」

高橋くんが、私を保健室まで連れて行こうとすると。

「由梨ちゃんに触るな!!」

なんで…。

そう叫んだのは優希だった。

優希は高橋くんから私を引き離すと、

「由梨ちゃん!大丈夫?」

と、心配そうに私を見た。

「大丈夫だよ…」

「でも、泣いてるよ…?」

本当、優しいなあ。

「私が悪いの。…高橋くん、ありがとう」

「あ、ああ」

そう返事した高橋くんはそそくさと自分の教室へ帰っていった。