でも、話す機会がない。

話しかけようとしても緊張してしまうし…。

どうすればいいんだろ…。

うんうん悩んでいると、再び話しかけられた。

「由梨さん。ちょっといいですか?」

「はい…」

誰だっけ?この人。

「あの僕、4組の高橋って言うんですけど…」

まさか、この雰囲気…。

「好きです。付き合ってください!」

高橋くんは、真剣な表情で私を見つめてきた。

でも、私は優希が好きだから。

「ごめんなさい…」

「だよね…。でも、優希とは別れたんでしょう?だから、少しずつ僕のこと知っていってくれれば…って由梨さん?!」

気づいたら私は泣いていた。

高橋くんもびっくりして、オロオロする。