✳︎✳︎✳︎ 「由梨ちゃん!」 呼びかけられ、振り返ると、そこに優希はいなかった。 思わずため息が出てしまう。 「?どうしたの?」 「あっ、ううん。なんでもない。ごめん。」 これで二週間目。 優希が私に話しかけなくなった。 もちろん、あの日から。 私が話をしたあの日からだ。 私はあの日、帰った後決意したことがある。 それは、今度優希と話せたら、優希に告白するということだ。