*るかsaid*

スマホを置いたあたしは深いため息をこぼした。

るかに電話した理由はズバリ1つ、お母さんから衝撃の事実を聞いたからだ。
信じられない……これは、ほんの数分前の出来事だった。

___数分前。

「るか、ちょっと来なさい」

お母さんに呼ばれた。

うわっ、結構深刻そうな話の予感がする……。
行きたくないなぁ…。

「…うん」

まぁ行かざるを得ないよね。

あたしはお母さんのそばに行くと、近くにあるソファーに腰を掛けた。

「これから、あなたともかに関するとても大事な話をするから
あなたの脳で処理出来るかわからないけど、真剣に聞いてね? できる?」

お母さんがあたしの顔をのぞきこみながら聞くけど…。

「もかも関係あんの!?」

驚かずにはいられないよね。

「あるよ…。もかはね、私の子よ」

お母さんによるとこうだ。

あたしももかもお母さんの子で、つまりあたしともかは双子ってことで、要するに……。
ダメだ、お母さんが最初に言った通り、あたしの頭では理解できなかった……。

お母さんはあたしの表情を見て察したのか、

「もかなら理解できるんじゃない?  電話してみれば?」

そう言ってくれた。

そして今に至るんだけど…。

もか、早く来てよ。
早くあたしにも分かるように説明して…。