「ほんとだって! ボクは男だよ!」
「おいおい嬢ちゃん、すぐバレる嘘は言わねえ方がいいぞ」
「いっそ脱がして確かめるか?」
男達はゲラゲラと品のない笑い声を響かせながら目の前の自称男をからかう。その愛らしい見た目にこいつは上玉だし相当な価値があるぞと口元の笑みを隠せない。
少し前、自分を襲ったうちの一人と暗い廊下を歩いていたレネは、向こうから数人の男達がやって来るのに気づいた。案の定話しかけられたが、彼らの口から今の自分の状況を知ることができる。しかし隷“女”って……。
「疑いが晴れるならいっそ、そうしてよ! もうそれでいいからボクを調べてよ!」



