連れていかれたのは まだ1度も行ったことのなかった屋上だった。
まあ、行かなかった理由としてヤンキーの溜まり場だったからってのがあるんだけど、
「ねぇ!いつまで引っ張ってくつもり?」
教室からここまで腕を離してくれなかった蓮に怒り気味に聞く。
喧嘩できるからこんなのすぐ振り払えるけど学校で一応気弱な女子。
まぁ、寝起きの私はそんなの微塵も感じないけど。
私の話は聞こえてないかのようにずかずかと階段上がり、ギィィと音を立てて空いた屋上の扉をくぐった。
「おーそうちょー 遅かったっすね」
「何してたんだ?」
「蓮が遅いなんて珍しいですね」
「悪ぃな」
3人の男の言葉に一言返して私を前えと引っ張り出す。
必然的にその男3人と目が合うわけで、
「えー!!!」
「は?誰おまえ」
「蓮、この子は?」
突然出された女に驚きを隠せない3人に蓮が言う。
「こいつ気に入ったから姫にする。」
「「「「えーー!!」」」」
3人と私の声が見事に重なる。
姫にって?姫にって今言った?
言ったよね?
「馬鹿じゃないの?なんであんたの姫になんてならないといけないのよ!」
驚きのあまり大きな声で怒ってしまった
「俺が言ったことは絶対。」
俺様発言。
なんなんだよ蓮って!
私がなんでこんな格好してるかわかって欲しいんだけど!
「私は目立ちたくないの!あんたの言うことなんて聴けるか!」
「黄桜の姫だぞ?そこら辺の女はこれ欲しさに媚び売ってきてるんだぜ?それを有難く貰えるんだ、感謝される立場だろ?俺。」
上から目線で物言いやがって、
誰がそんなものほしいって言ったんだよ
「そこら辺の女は欲しがるだろうけど私は要らないんだよ」
怒鳴るのをやめて蓮を見すえて言う。
大人しくなった私に蓮が告げる。
「俺は、お前が欲しい。」
そういえば、総長ってみんな俺様なんだっけ?
実を言うと、私には兄がいる。
その兄は龍華の総長 業ーカルマー な訳で
私の兄は重度の俺様。
私が潰した、舞蝶の総長も俺様だった。
俺様なやつはだいたい 欲しいものが手に入らなければ何をするか分からない。
ここは大人しく従うべきなのかもしれない。
「はぁ、分かった。姫になる」
「ふっ、やっとその気になったか」
「でも、」
私がそんな簡単に手に入ると思わないでよね
「姫になってもいいけど条件がある。
私は守られる姫にはならない。守る姫になる。
戦闘になれば戦うし、バイクだって乗る。
それでも良ければ姫になったげる。」
言ってて思ったけど、私も案外 俺様なのかもしれない。
総長だしね、
私の言葉に一瞬曇った表情を見せたもののニヤッと笑って蓮は言った。
「やっぱ おもしれぇわ お前」
この人正気?
自分の守りたいやつを姫にするのが当たり前なのにこの条件飲むって言ってんの?
「聞いてたか?」
蓮は私たちの会話を驚きの表情で見ている3人に聞く。
3人は私を見て蓮と同じように口角を上げて言った。
「認める!」
無事(?)私が姫になることになり落ち着いた私達は、屋上のイスに座り自己紹介をしていた。
「俺はねー 東堂 司ートウドウ ツカサー よろしくねー」
「俺は 櫻井 秦ーサクライ シンー」
「私は 篠塚 糸ーシノズカ イトー です。よろしくお願いしますね」
3人は自己紹介を終え私のことをじっと見る。
これ、私もしろってことだよね。
乗り気になれない気持ちもあるが姫になる以上言わないのもおかしいか
「私は 蒼井 煌 。よろしくお願いします」
自己紹介を終え私は蓮の方を見る。
「なんだ?」
自分への視線に意味が分からないといった表情だ。
「私、あなたのこと知らない。名乗ってください」
私の言葉に驚くのは3人
「え!? 蓮のこと知らないの?」
「お前 常識がかけてるんじゃないのか?」
「私達もまだまだのようですね」
3人の言葉からすると知らない人はいないってことなのか?
私の言葉に最後に反応したのは蓮だった。
「お前。よくここまで生きてこれたな。」
哀れんだ目をして私を見たあと
「俺は 神宮寺 蓮だ。」
そう、名乗った。
やっぱり蓮であってたのか、
「えっと?司?秦?糸?あと、蓮。 よろしくね」
「うん!よろしくねー!」
「いきなり呼び捨てかよ」
「ふふふ、おもしろいお方ですね」
「ああ」
4人の応えにふふっと微笑む。
みんな顔を赤く染めて固まっていたけど、私はそんなことには気づかずに、屋上を後にした。
まあ、行かなかった理由としてヤンキーの溜まり場だったからってのがあるんだけど、
「ねぇ!いつまで引っ張ってくつもり?」
教室からここまで腕を離してくれなかった蓮に怒り気味に聞く。
喧嘩できるからこんなのすぐ振り払えるけど学校で一応気弱な女子。
まぁ、寝起きの私はそんなの微塵も感じないけど。
私の話は聞こえてないかのようにずかずかと階段上がり、ギィィと音を立てて空いた屋上の扉をくぐった。
「おーそうちょー 遅かったっすね」
「何してたんだ?」
「蓮が遅いなんて珍しいですね」
「悪ぃな」
3人の男の言葉に一言返して私を前えと引っ張り出す。
必然的にその男3人と目が合うわけで、
「えー!!!」
「は?誰おまえ」
「蓮、この子は?」
突然出された女に驚きを隠せない3人に蓮が言う。
「こいつ気に入ったから姫にする。」
「「「「えーー!!」」」」
3人と私の声が見事に重なる。
姫にって?姫にって今言った?
言ったよね?
「馬鹿じゃないの?なんであんたの姫になんてならないといけないのよ!」
驚きのあまり大きな声で怒ってしまった
「俺が言ったことは絶対。」
俺様発言。
なんなんだよ蓮って!
私がなんでこんな格好してるかわかって欲しいんだけど!
「私は目立ちたくないの!あんたの言うことなんて聴けるか!」
「黄桜の姫だぞ?そこら辺の女はこれ欲しさに媚び売ってきてるんだぜ?それを有難く貰えるんだ、感謝される立場だろ?俺。」
上から目線で物言いやがって、
誰がそんなものほしいって言ったんだよ
「そこら辺の女は欲しがるだろうけど私は要らないんだよ」
怒鳴るのをやめて蓮を見すえて言う。
大人しくなった私に蓮が告げる。
「俺は、お前が欲しい。」
そういえば、総長ってみんな俺様なんだっけ?
実を言うと、私には兄がいる。
その兄は龍華の総長 業ーカルマー な訳で
私の兄は重度の俺様。
私が潰した、舞蝶の総長も俺様だった。
俺様なやつはだいたい 欲しいものが手に入らなければ何をするか分からない。
ここは大人しく従うべきなのかもしれない。
「はぁ、分かった。姫になる」
「ふっ、やっとその気になったか」
「でも、」
私がそんな簡単に手に入ると思わないでよね
「姫になってもいいけど条件がある。
私は守られる姫にはならない。守る姫になる。
戦闘になれば戦うし、バイクだって乗る。
それでも良ければ姫になったげる。」
言ってて思ったけど、私も案外 俺様なのかもしれない。
総長だしね、
私の言葉に一瞬曇った表情を見せたもののニヤッと笑って蓮は言った。
「やっぱ おもしれぇわ お前」
この人正気?
自分の守りたいやつを姫にするのが当たり前なのにこの条件飲むって言ってんの?
「聞いてたか?」
蓮は私たちの会話を驚きの表情で見ている3人に聞く。
3人は私を見て蓮と同じように口角を上げて言った。
「認める!」
無事(?)私が姫になることになり落ち着いた私達は、屋上のイスに座り自己紹介をしていた。
「俺はねー 東堂 司ートウドウ ツカサー よろしくねー」
「俺は 櫻井 秦ーサクライ シンー」
「私は 篠塚 糸ーシノズカ イトー です。よろしくお願いしますね」
3人は自己紹介を終え私のことをじっと見る。
これ、私もしろってことだよね。
乗り気になれない気持ちもあるが姫になる以上言わないのもおかしいか
「私は 蒼井 煌 。よろしくお願いします」
自己紹介を終え私は蓮の方を見る。
「なんだ?」
自分への視線に意味が分からないといった表情だ。
「私、あなたのこと知らない。名乗ってください」
私の言葉に驚くのは3人
「え!? 蓮のこと知らないの?」
「お前 常識がかけてるんじゃないのか?」
「私達もまだまだのようですね」
3人の言葉からすると知らない人はいないってことなのか?
私の言葉に最後に反応したのは蓮だった。
「お前。よくここまで生きてこれたな。」
哀れんだ目をして私を見たあと
「俺は 神宮寺 蓮だ。」
そう、名乗った。
やっぱり蓮であってたのか、
「えっと?司?秦?糸?あと、蓮。 よろしくね」
「うん!よろしくねー!」
「いきなり呼び捨てかよ」
「ふふふ、おもしろいお方ですね」
「ああ」
4人の応えにふふっと微笑む。
みんな顔を赤く染めて固まっていたけど、私はそんなことには気づかずに、屋上を後にした。

