「君もわすれチャったんだネ」

どういうこと???
『君も』って、、

「あなたもなの?」

私がそう聞くと男の子は少し寂しげな表情を浮かべた。
「そう、ダよ
君自分の顔、わカる?」

そりゃあ、分かるに決まって、、、、
え、?
あれ、?
思い出せない、、、、?!

目の前には神社の鳥居があった。
あ!ここを出れば出れる?!
帰れる!
この神社にいるからおかしいんだ!!

「無理ダよ」

え?

「どうセここを出たって帰りミチわからないでしょ?」

帰り道…??
あれ、どうやってきたんだっけ?

「でも、ダメだ。君はかエらなキャ」

この男の子は一体何者なの??

「はイ。君のおめんだヨ」

男の子はうさぎのお面を私に渡した。

「今日カら君はこのお面をかブってかなきゃいけなイ。
他の人にあっテも決して素顔をみせてはいけなイ。
わかっタ?」

今日からって、、、

「今日からも何も無いよ。
私はもうすぐ帰るんだから」

男の子はいたずらな笑顔を向けた。

「いい心ガマエだネ」