服が渇く頃にはもう今日授業も終わっていた。

今日はなんだか複雑な気分だ。

あの不良の人…

名前は知らない


学年も


クラスも


何も知らない。


だけど、彼の言葉はとても優しくて温かった。

『また会えるかな…』

そんな事思いながら帰っていると、滝川が前を歩いていた。

『…足…大丈夫かな…』

ゆっくりと歩く彼の顔は見えないが、きっといたそうな顔しているんだろうな…

でもだからといって…

あたしには何ができる?

拒否られていなければ…

あたしが普通の人ならば

"かばん持つよ"

なんて言えるのに…

『…はぁ…』

むなしくため息を吐きながら家路とついた。