ブーーッ、ブーーッ、ブーーッ、ブーーッ………
私のスマホが鳴った。
スマホを見てみると私が所属しているサークルの同級生から電話だった。
なんだろう。
そう思って出てみる。


“あ、もしもし?俺だけど。”
『あ、はいはい。どうかしたの?』
“あ、あのさ明日の集まりなんだけど……”
『うん。』


同級生からは明日の集まりのことだった。
特に私は副会長だったから、詳しく話したい、ということだった。
一通り話を聞きまたソファに戻る。


『ごめんごめん。』
「今の……誰?」
『ん?サークルの同級生だけど?』
「ふ〜ん。」


彼はそう言うと、私に寄り、私の肩に頭を乗せた。


「………俺の前でも笑ってよ…………」


彼がボソッと何かを呟いた。
けど、声が小さ過ぎてなんて言ったか分からない。


『え?なんて?』
「俺の前でも………笑ってくれたらいいのに」


なんだか顔が怒っているような気がする。
もしかして……嫉妬?
そう思ってしまうと、顔がニヤついてきた。


『もしかして……嫉妬?』
「……嫉妬して何が悪いか。」


彼はそう言ってぷいっと向こうを向いてしまった。
今度は私が彼の肩に頭を乗せる。


『私が大好きなのはあなただけですよ〜。こんな大好きな人が目の前にいるのに他の人を好きになるもんですか』


私はそう言うと、彼の手をぐっと握った。


「……うるさい」


そう言った彼を見上げると、彼の顔は耳まで真っ赤だった。