「うちのオススメはシフォンケーキだよ」
「えーっ、すごい!いろんな種類あるんだね」
シフォンケーキだけでも、チョコや抹茶、バナナ、コーヒーなどいろんな味があった。
こんなにいろいろあったら迷っちゃうよ。
「うーん……」
「花帆、なににすんの?」
「えーっと、ちょっと待ってね。いま紅茶とはちみつまで絞ったところだから」
どっちも捨てがたくて、メニューとにらめっこ。優柔不断がここにきて存分に発揮されている。
どっちか頼んで、次また来たときに頼もうかな。うーん、でも、他のも気になるしな〜……。
凛ちゃんたちは決めていく中、私はまだ決められずにいると。
「一成。紅茶とはちみつひとつずつ」
「了解」
隣にいた飛鳥くんが、私の2択を両方とも菊川くんに頼んだのが聞こえた。



