「それにもし周りの女たちに何か言われたって、渡くんが許さないでしょ」
「えぇ、そうかなー?」
「絶対そうだって。だから花帆は安心して渡くんを頼りなさい」
最終的に凛ちゃんは、お母さん的立場まで勝ち取っているし。
「あれ?佐藤さん、今日髪縛ってんだ」
「え?」
そんな凛ちゃんがおかしくてクスクス笑っているところに、横から私の名前を呼ばれた気がして振り返った。
あー……っと、名前、なんだっけ。
振り返ったまではよかったけれど、同じクラスのその男の子の名前がパッと出てこない。
「なーにー?内藤ってば、花帆に気があんの〜?」
「バカ!違ぇよ!」
「ふーん?じゃあ自分の席戻りなよ」
凛ちゃんの言葉に、自分の席へと戻っていく内藤く……あ、そうだ。内藤くんだ。



