目の前に飛鳥くんがいるこの状況で、その期間がやってきたんだと実感せざるを得なかった。


私が何を言ったわけでもないのに今日から起こしにくるなんて、さすが飛鳥くん。




「昨日何時までやってたんだよ」

「え〜……。2時とかかな」

「……ったく。無理すんなよ」



困ったように眉を下げて、私の手首を離してくれる。そして、その手で私の頭をワシャワシャと撫でると、「早く着替えろ」と言って部屋を出て行った。



のろのろとベッドから降りて、制服に着替える。肩まで伸びてる髪は、今日は暑いからポニーテールにした。


机の上に散らばった教科書やノートを鞄にしまって、準備完了。



部屋を出てパタパタとリビングに向かうと、そこにはコーヒーを飲んでる飛鳥くんがいた。