可愛い。愛おしい。

そんな感情が溢れて止まらない。



特別綺麗にしている彼女を抱きしめてめちゃくちゃにしてやりたいなんて、そんなことを言ったらきっと怒られる。



「んなことしても可愛いだけだから」

「……っ、またそうやって」


今日何度目かの「可愛い」を告げると、やっぱり花帆は照れた。


いい加減慣れて欲しい。こっちだって困る。



ヒューっと音を立てて打ち上がる光の玉が、また夜空に花を咲かせる。


その光を目に映した花帆に、吸い込まれるようにキスをした。