「かーほ。答えて?」
完全に意地悪モードに入った飛鳥くんは、私が答えるまで離してはくれないんだろう。
「飛鳥くんの……彼女、です」
「……っ、やば」
私の上にいる飛鳥くんとの距離がまた近づいた。
覆いかぶさるかのように、飛鳥くんは私をぎゅっと抱きしめる。
「好きだよ、花帆。すごく好き」
「ちょ、飛鳥くん……っ」
「好きすぎてたまんない」
恥ずかしいくらいに「好き」と言ってくれる飛鳥くんに、私の頭はパンク寸前。
そ、そんなに言われたら私がもたないよ……!
全く離れてくれる様子のない飛鳥くんに、恥ずかしすぎて私がギブアップ。
バンバンと背中を叩いて離してアピールすると、やっと飛鳥くんは少し間を空けてくれた。



