最初に飛び込んだ景色は、予想どおり。ベッドの上で、スヤスヤと眠る花帆がいる。 予想どおりすぎるのが残念というか、なんというか。 ……本当、勘弁してくれ。 こういう状況に出くわしたくないから、部屋に行くときは必ず一言声をかけていた。 俺の部屋に来させないのも、大きく考えると同じ理由。 勝手に来たのは、俺の都合だけれど。 「……この、バカ」 こいつもこいつで、普通に寝てるのもどうかと思う。 夏だからといって、Tシャツにショートパンツのラフな格好。……角度によっては普通にアウトだし。