「七宝、この人は誰?」

一依が不審そうに冬羽を見る。

「あ、この人はたかちゃん。
aqua Blueのメンバーで、心配して来てくれたの」

「一依です。
よろしくお願いします」

「たかちゃん、この人たちはわたしの友だちで、左から琉音、歩夢、愛智、美雨ちゃん、ふゆ、かっちゃん」

「それでさ、冬羽さんはどこに泊まるの?」

柑冴(けんご)の言葉で、七宝はハッとした。

「旅館に泊まるって言ってもいつまで滞在するかわからないし、どうしようか考え中」

冬羽は呑気に笑っている。

「それなら、家に泊まればいいさぁ。
にぃにぃの部屋が空いてるし」

琉音が言った。

「じゃ、お言葉に甘えてお邪魔します」

冬羽が頭を下げた-。