ほんとは行きたくなかったけど、熱が出たって言っても無理やり連れて来られることは分かってた。

「んと嫌…だって私嫌われてるんだよ、行っても楽しくなんかないよ。」

海咲の耳には入らない。

隙があったら帰ろうとしてる私の腕を組んで離さない海咲…

もう分かったよ、居たらいいんでしょ?分かったよ。

そうしているうちにステ-ジが暗くなってメンバ-が出て来て歌が始まった。

客席も暗いから多分ステ-ジから顔は見えない…と願う。