「結翔、私毎日でも会いたかったし、毎日でも声が聞きたかったんだよ。毎日でも好きって言ってよかったの?」

「そんなのいいに決まってるじゃん。」

「俺は4つも年下だから自分が遊ばれてると思ってた。」

「は?そんなことある訳ないよ。」

「そいつと2人で会うって言った時、そいつのことが好きなんだと思った。」

「なんでそうなるの?その先輩に対して1ミリも恋愛感情なんかないよ。」

「でも2人で会うってことは、そういう事でしょ?」

「なんで…」

俯いて話す結翔が小さく見えた。

「活動に集中なんか出来やしない。凛彩のことばっかり考えてた。」

「私何だかんだ言って結翔の邪魔ばかりしてるね、ほんとごめんね。」

「とりあえず、帰るね。ごめんね、明日早いのに無理して来てくれて…ありがとう。」

私は駅へ歩き出した。

結翔は何も言わなかった。