また一週間後どうしても声が聞きたくて、電話していい?って聞いたら

「いいよ」

って返事くれたから電話をかけた。

初めの方は仕事の話とか色々してたけど

「まだ私結翔の事好きなんだよね」

「そうなんだ…」

「またいつかより戻したいって思ってるんだ…」

結翔は考え込んだように

「凛彩、自分だけ被害者ぶってない?俺がどんだけ傷ついたか分かってないよね?自分のしたこと全然反省してないからより戻したいとか連絡してこれるんだよね。」

すごく冷静に冷たい声で言われた。

もう写真も全部消したらしい。

ここまで嫌われてるんなら仕方ないね

もう絶対よりなんて戻せないし

今日で本当のお別れだと思った。

最後電話切る時、結翔が

「じゃあ切るね」

って言ったけどなかなか切らなかったから私から切った。

電話を切る前に

「もう1回会いたいよ」

「誰に?」

「私を愛してる、凛彩だけだよって言ってくれてた結翔にもう1度会いたいよ…


「………」

結翔は何も言わなかった。

何故か涙は流れてこなかった。

本当に悲しい時って泣けないんだね…