私は泣きじゃくることしか出来なかった。

あれだけ活動の邪魔しちゃいけないって思ってたのに
ファンの人達に見られるなんて、一番ダメなことだよね。

分かってる。

事務所を首になるかもしれない。

結翔の夢を壊すことは出来ないから私は別れる決心をした。

その後、私の心を見透かしたように

「もしかして別れようとか思ってる?」

私の顔を真っ直ぐみてそう言った。

もうその選択しかないでしょ、私は小さく頷いた。

結翔は私を抱きしめてきて

「そんなの絶対に嫌だ。じゃあ俺アイドル辞める。」

「なんでよ、小さい時からの夢でしょ」

「凛彩が俺の前から居なくなるなんて考えられない」

「凛彩が俺から離れるなんてもう無理だ」

「俺、生きてたってしょうがないよ」

「お願いだからそんなこと言わないで」

「こんなことで別れるなんて絶対嫌だ」

「こんなことじゃないでしょ。結翔にとっては大事なことでしょ。ごめんね、私が悪い…」

会話にならずにしばらく2人とも泣きじゃくってた。