「ふ……ふぇ……うぁぁんッッ!!」


あたしは


何かの糸が切れたかの様に


泣き喚きだした。



そんなあたしの頭をそっと撫でてくれる篤史。



「返事は?」


優しい篤史の声。


勘違いして……ごめんね?


「うぅ……っく……あ゙いッ!!」


あたしは鼻声で、元気良く返事をした。






――“貢ぐ時間”


だと思っていた、篤史との時間。


こんな素敵な真実なら……


もっと早くに、ちゃんと話せば良かったな。



ごめんね?


篤史……



大好きだよ!



これからは



2人で



“蜜な時間”を


過ごそう、ね。




“貢ぐ時間”


とは、正反対の



ハチミツみたいな



甘くて、とろけそうな



“蜜な時間”を―――。 








             end.