あれから何時間経っただろう…楽しそうな音楽もみんなの賑やかな声も聞こえなくなり、辺りはすっかり静まり返っていた。


この数時間の間に俺は三つのことを決めた。

一つは、もっと心から蒼海が信頼出来る男になる事。

二つ目は、蒼海は、人の好みになんか合わせなくても、蒼海自身が素敵だよ。蒼海自身が俺は好きなんだよって事を時間をかけて伝える。

三つ目は、蒼海が好みに合わせなくてもイイと気付いてくれる事が出来た時に告白する。それまでは、どんなに蒼海の可愛さに吸い込まれそうになっても、平然を保ち接する!!

俺は、とにかく蒼海が過去の傷を癒し、自分自身を出しても…好みに合わせないと不安…と言う気持ちを取り除いてあげないと!としきりに思っていた。