「ねぇ、蒼海。あんた、さっきの小泉の【俺はスザンヌ自身が好き!】発言に心痛めて、マイナス思考になってるのかもしれないけど、可能性ゼロじゃないと思うよ。むしろ可能性アリだと。好みだけどスザンヌじゃない。って言われただけだよ!あたしは、健の言う通り小泉は蒼海の事好きな気がする。さっきのだって、照れ隠しじゃないのかな?」


「ホントに?…ホントにそう思う?(きっと鞠はあたしを元気つける為にそう言ってくれてるんだよね。有難う)でも、しばらくは立ち直れない…」


とあたしが答えると鞠は優しい顔で

「蒼海が決める事だよ。今答えを出さなくてもイイんじゃない?
好きなら好きでイイと思うし、諦めるなら諦めるでイイと思う。ただあたしが言いたいのは、小泉と付き合う事が【ムリ】ではないと思うって事。ゆっくり考えれば、なる様になるよ。
さぁ、涙拭いて。あんまり長いとあのバカ共に何言われるか!


とハンカチをくれた。
あたしは
「そうだね。有難うっ!元気出た~!ちょっと考えて見る」

と答え涙を拭き、二人で食堂へ戻った。