「はぁー」

「どうしたの優香」



盛大なため息とともにナースステーションに倒れてきたのは中島優香

同僚でありなんでも話せる良き友人だ



「碧海ーちょっと聞いてよ、坂本先生がさー」



坂本先生とは産科の中でも1日に1回は苦情がでるほどの暴君で、ナースから嫌われている女医だ


これは長くなると確信し、聞く体制に入りながらカルテを開いた


「あ、そう言えば新しい先生来るらしいよ」


途中まで話したところで急に話題が変わり、優香の顔がぱっと明るくなった



「どんな人なの?」

「えーっと、これこれ。」