とことん水浴びを楽しんだあと湖を出て家の風呂場へと向かった。

「…広い」

おそらく翼がある僕でも入れるように光が配慮してくれたのであろう。

風呂というより温泉のような感じである。

すでに湯気がたっている風呂に衣類を脱いで入る。

肩までつかったところで包帯を取るのを忘れていたことに気がついた。

風呂を上がったらもう一度巻かなければと思いながらところどころ巻いてある包帯を外していく。

「やはり滲みるな」

最後の左腕の包帯を取った時にふと呟いた。