私達が警戒しているということがバレないように細心の注意を払いながら、いつものように目の前の人物を分析していく。
まあ私は初対面の人と目を合わせることができないから後の細かいところはしーにぃと旭(あさひ)に全部任せているけど。
「えっと、はい…。よろしくお願いします」
旭が挨拶をし、私を含む他の四人は軽く頭を下げる。
「ああ、よろしくな。それから、君たちの“病気”のことは親御さんから聞いているから、何かあれば担任か保健の先生に言ってほしい」
「…はい、わかりました。あ、あの…そのことなんですが、理事長と担任となる先生と保健の先生の他に知っていらっしゃる先生とかいませんよね…?」
少し遠慮気味に、でも的確な質問をする旭はどこにいてもブレない。
というか抜かりがない。
なつと律が転校すると決めた際に私達に関することで色々と学園側に細かいお願いをしてくれていたみたいだけど、それでも確認は大事。
ちょっとの油断が私達のこれからの“計画”に大きな支障をきたしてしまうかもしれないから。
「ああ、できるだけ秘密にしておいてほしいと頼まれたからね」
「…そう、ですか。ありがとうございます」
どうやら旭の心配は杞憂に終わったらしい。



